学びの風景
グループ活動
6歳までの幼児期のクラス環境では、静かな空間の中で一人ひとりが自分の活動に取り組み、「集中力」と「自立」を育んできました。
一方、エレメンタリークラスになると、グループでの活動が増えていきます。発見や驚き、議論や相談、教え合い、発表の練習などがあふれ、教室の中は活気にあふれています。
レッスンも個別中心からグループレッスンが多くなり、子どもたちは仲間と関わりながら、より深い学びへと進んでいきます。

写真:モンテッソーリ・ファームのクラスの様子
活動の選択
6歳までのモンテッソーリ園と同様に、エレメンタリーでも子どもには「活動を自分で選ぶ」自由があります。ただし、活動を選ぶ質は大きく変わってきます。自分で考える力が育ってくるからです。
教師は、子どもが主体となって発見学習や探究学習を始められるよう、さまざまなレッスンを行います。子どもたちは、自分の興味や、繰り返して練習すべきこと、友だちと一緒に取り組む時間、クラス全体のスケジュールなどを考えながら、その時々に取り組む活動を選んでいきます。
つまり、子どもは興味のあることに主体的に取り組みながら、同時に優先順位のつけ方や時間管理、他者との調整といった力も少しずつ身につけていきます。その姿は、大人が仕事を進める環境にもよく似ています。

写真:モンテッソーリ・ファームのクラスの様子
自主活動は独創的なアイデアで
幼児期に見られる「同じ活動を繰り返す満足感」とは異なり、児童期(6〜12歳)の子どもたちは、想像力を広く働かせながら、自分なりの考えや方法で学びを深めていきます。教師のレッスンをきっかけに、学んだことを発展させたり、別の形で表現したりする姿が日常的に見られます。
こうした自主的な学びへとつながる活動を支えるのが、モンテッソーリ教師の役割です。教師は答えを与える存在ではなく、環境を整え、学びの方向を示し、子どもが自ら進んでいくのを支える「ガイド」として関わります。
エレメンタリーでは、整えられた環境と長く集中できる時間の中で、Big Work(ビッグワーク) と呼ばれる学びが生まれます。Big Workとは、子どもが自分でテーマを選び、数日から数週間かけて取り組む、深く意味のある探究活動です。読む・書く・調べる・考える・相談する・計画する・表現する力が自然につながり、内側からの意欲によって学びが進んでいきます。子どもたちは困難に向き合いながら、学ぶ力そのものを育てていきます。
ビッグワークの例
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あるテーマについての本を一冊書き上げる
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物語の本を一冊書き上げる
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歴史や伝記を調べて年表の巻物をつくる
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模型や仕組みを設計・制作する
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実験を行い記録をまとめる
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歴史や科学のテーマを調べてポスターにまとめて発表する
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イベントを計画して開催する
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歌をつくる など

写真:モンテッソーリ・ファームのクラスの様子
教具から紙/本へ(具体から抽象へ)
幼児期のモンテッソーリ園と同様に、エレメンタリーの教室にも教具はたくさんあります。教具を触りながら学んだことを、紙の上だけで書いて表現したり、議論したり、発表したりなどのアウトプットが増えます。つまり抽象的に表現したり、説明したりすることも学びの中で多くなります。
本が読めるようになるので、自分が知りたいことを見つけるために、教室の本の中から情報を探したり、公共の図書館に出向いて探すこともあります。発見学習はまさに宝探しの冒険です!

写真:モンテッソーリ・ファームのクラスの様子